酸ヶ湯温泉(青森県) | 山の温泉ガイド

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【概略】青森県 酸ヶ湯温泉 @青森市 八甲田山の国民保養温泉1号、木造千人風呂、自炊湯治
【泉質】熱の湯(源泉直湧き出し 一番温まる):酸性・含二酸化炭素・鉄・硫黄_アルミニウム_硫酸・塩化物泉 微弱白濁 酸味硫化水素臭源泉52.3° 湯船41° pH1.9 総計5.112g/kg 四分六分の湯(引湯 温まり方四部六部43°) 鹿の湯(湯滝 引湯 42°) 冷の湯(引湯 男女それぞれ 42°) 玉の湯(引湯 43°) ふかし湯:痔に効果 子宝の湯(※徒歩約10分 93°)
【標高】約925m、山岳の国民湯治場
【環境】一軒宿
【登山・観光】八甲田山・八甲田ロープウェー・山岳スキー・地獄沼・まんじゅうふかし・城ヶ倉渓谷(立入禁止)・睡蓮沼・東北大八甲田植物実験所・雪中行軍遭難者の像・辰五郎清水(温泉前)
  • 酸ヶ湯 酸ヶ湯
特徴
雪上車での通年開通を試行した後の昭和57年、十和田ラインは冬期も酸ヶ湯温泉まで開通しました。八甲田主峰「大岳」西南西のブナ原生林に囲まれた厳しい自然環境にある、スケールの大きな国民湯治場といえる温泉です。その昔1684年、横内村の狩人、長内佐エ門四郎が発見した酸ヶ湯は熱の湯源泉を中心にいくつかの源泉があり、それぞれ地元の湯主が管理、それを統合して現在の形になったと言います。その後、熱の湯源泉の上に木造大浴舎(木造として日本一の大きさ)「ヒバ千人風呂」を建て「四分六分」「冷の湯」「鹿の湯」の源泉を引湯し4つの泉質を4つの湯船で利用できる形になりました。スケールが大きくても昔ながらの湯治客を大切に、八甲田の自然環境に合う旅館造りを心掛ける温泉です。昭和29年に国民保養温泉地第一号の指定を受けた温泉でもあります。長内佐エ門四郎の子孫は現在も酸ヶ湯に訪れるそうです。

鹿内仙人、鹿内辰五郎:
15歳から酸ヶ湯に勤めた八甲田の案内人、戦前戦後を通じ500人を超える遭難者を救助、雪中行軍遭難の際も直ちに派遣され5人を救助したと云います。毎朝仙人風呂に入りラッパを吹くのが日課、澄んだ音色で観光客も感激したそうです。ナメクジやカエルを丸呑みした逸話も。宗方志功を八甲田に案内した際、飛来した鷹を竹笛で呼び寄せ旋回する鷹に「神様の鷹、飛んで来た、鷹見れば出世する、おめ世界一になる」と言ったそうです。
「なめくじを食ふ男ありブナ林」大町桂月


木の趣き残る脱衣所



日本一の木造大浴舎「千人風呂」の吊り天井


旅館部客室棟と中庭、玉の湯浴舎


雪中行軍遭難者の像

雪中行軍遭難記念碑 ※現地碑文を全引用
明治三十五年一月二十三日午前六時五十五分、陸軍歩兵大尉-神成文吉率いる二百十名の一隊は、この地を通過して、田代元湯温良へ向かい翌日八戸平野へ上陸するロシア軍を、三本木平野で迎え撃つという想定のもとに幸畑陸軍墓地を後にした。その途上において猛吹雪に遭い、三昼夜にわたり孤立し、辛うじて救助され方者が、わずか十七名、百九十三名が凍死した大遭難事件である。この惨状を連隊に報告するべく、指揮官 神成大尉の命をうけた後藤房之助伍長が、出発以来五日目の二十七日正午、豪雪の中、仮死状態のまま佇立しているところを捜索隊に発見された。村上其一軍医の手当により十一分後に蘇生し、そのかすかな発言により遭難事件のあらましが明らかになった。この手柄が認められ、銅像建立となった。モデルは、遭難事件の象徴的な存在となった-後藤房之助伍長、製作者は大願氏広である。銅像は明治三十七年十月二十三日竣工したが、日露戦争中のことであり、軍当局の配慮から明治三十九年七月二十三日、軍・官・民・それに遺族ら多数の人々の参列のうちに除幕式が執り行われた。銅像建立の目的は「遭難の事実を明らかにし、且つ後の行軍する者の目印とする」とあります。
東八甲田観光開発協議会


笠松峠

源泉
熱の湯(源泉直湧き出し、一番温まる):酸性・含二酸化炭素・鉄・硫黄-アルミニウム-硫酸・塩化物泉、微弱白濁、酸味硫化水素臭
源泉52.3°、湯船41°、pH1.9、総計5.112g/kg
四分六分の湯(引湯、温まり方四部六部43°)
鹿の湯(湯滝、引湯、42°)
冷の湯(引湯、男女それぞれ、42°)
玉の湯(引湯、43°)
ふかし湯:痔に効果、子宝の湯
(※徒歩約10分、93°)
効能
神経痛・リューマチ・冷え性・神経炎・胃腸病・婦人病・痛風・創傷・火傷・ジンマシン・糖尿病・皮膚病・貧血・常習便秘・痔疾・小児麻痺・ゼンソク・夜尿病・打撲・骨折の予後
電車で
東京→新幹線約3時間→八戸→JR東北本線特急、約1時間→青森駅
青森駅→JRバス、約1時間10分→酸ヶ湯
青森駅→送迎バス、1日2便→酸ヶ湯
無料送迎:要予約
青森駅発 10:00と12:45の2便
酸ヶ湯発  8:30と11:20の2便
お車で
東京→東北道、653Km→黒石IC→R102からR394、約24Km→酸ヶ湯

青森IC→R103、約30Km→酸ヶ湯
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