秋神温泉旅館 ニュース・ログ

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  • 2024-03-30(土)
「少しずつ凍ってきました」
#100 '07 12/27 17:01

ここ2~3日の凍みで氷が少しずつできてきました。

今朝の気温は-8度、水しぶきの飛んでいる所には

かわいい氷の赤ちゃんがいっぱい付いていました



つららも所狭しと伸びています。これらが時間をかけて大きくなり

1月中旬頃にはブルーの美しい氷点下の森を作るのです。

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「氷点下の森」
#99 '07 12/23 14:43

小林繁が氷点下の森を作り始めてから今年で37年目である

その長い年月,毎年毎年休むことなくこの氷の森を作ってきました。

なぜこの氷点下の森が生まれたのかその生い立ちを紹介しましょう。



 岐阜新聞 素描から

「マイナスの水をプラスの水に」

昭和四十年代、日本列島改造論の渦の中で、わが村にも開発の波が押し寄せてきた。

スキー場、ゴルフ場開発のプロジェクトが組まれ、都会の不動産屋が入り、

さまざまな情報が流れたものである。

資本力がない地元の旅館はどう生き残るか、緊急課題である。

春夏秋のシーズンはそれなりに安定していたが、

冬季は客足が落ち込み、典型的な夏型観光であった。

四季を通して安定した経営をするにはどうしたらいいか、

特に冬場の誘客について真剣に取り組んでた私の脳裏に、ひらめいたことがある。

子供の頃、朝夕の小学校への通学路、山の岩場から流れ落ちる水が、

冷たい川風を受けてブルーにきらめく氷になっていた。

この光景が子供の私の脳裏に強く焼き付けられていた。

「あのブルーの氷を作ってみよう」。

決意も新たに人工的氷作りを始めた。

それは豊富な水量、強い水圧、長期間の放水の地下吸水力、日照時間など、

氷の長期保存に耐える条件調査を行い、六百メートル上流の谷川の水を活用。

高さ百メートルの所にタンクを備え付けるなどの大変な難工事の末、放水を始めた。

霧のように飛び散った水は、数日後、樹木が青白い衣装を身にまとうかのように、

ガラスの谷間を作った。

マイナス十五、六度の厳寒の夜、休むことなく苦しい作業は続いた。

ようやくブルーに輝く氷の森が出現したのが昭和四十六年一月。

長くつらい氷点下の寒さ、これを逆手に取って、

飛騨川源流の「マイナスの水」を、「プラスの水」に変えた私は、

この森を『氷点下の森』と名付け、多くの人に感動をと願いながら、

手作り看板を立てた。

以来、飛騨の冬の風物詩としてしられるようになった。

       「氷点下の森」主宰    小林 繁
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「冬の自然散歩村を歩く」
#98 '07 12/21 11:46

この時期の自然散歩村はとても静かで、

私が雪の上を歩く(ぎゅぎゅ)という音しか聞こえない、

頬に当たる風は身を切るように冷たいがそれもなんとなく心地よい気がする。

池にできた模様もおもしろみがあってよい、

冬の自然散歩村の中を歩くのもいいものです。

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「水車小屋とわらび粉作りVol.2」
#97 '07 12/20 16:19

秋神温泉山村資料室には、わらび粉作りに関しての貴重な資料が保存されています。
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「ヤドリギ」 
#96 '07 12/14 20:15

ヤドリギ(ヤドリギ科)は、クリ、ナラ、シラカンバなどに半寄生する灌木で、

ヤマドリ、ヒレンジャクなどの鳥が好んでの実を食べますが、

種子の周りには強い粘着性があり消化されないまま糞に混じって体外に出されます。

それが粘ったガムの様に木に付着して種子の付着根を寄生させ成長していきます。

このようにヤドリギは鳥達の働きによって分布を広げていきます。

またこの地域では江戸時代末期まで飢饉食として

ヤドリギからデンプンを採り、餅にして食べていたという記録もありますが、

食べ続けていると関節に痛みがでてくる症状がみられた様です。

今、私達はこのヤドリギを見て美しいとさえ感じますが、

先人達は鳥がヤドリギを食べるのを見て極限状態の中で必死に工夫しながら、

なんとかそれを食べて飢えをしのいだのでしょう。 
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「モモンガ」
#95 '07 12/13 10:32

秋神温泉氷点下の森にはモモンガが住んでいます。

目が大きくとてもかわいらしいモモンガはリス科で、

皮膜を広げて木から木へ滑空することができます。



モモンガは冬眠することがなく夜行性なので、

氷点下の森が美しくライトアップされてるときにも

氷の上を時々滑空する姿が目撃されます。



モモンガの大好物がカエデの翼果です。

氷点下の森の喫茶店、クリスタルハウスの前にあるカエデの木の下には

モモンガが器用にかわいらしく食べた翼果を沢山見つけることができます。
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「冬の贈り物」
#94 '07 12/7 22:12

秋神温泉上流にはカラマツの樹氷の森が美しくそして静に続いています。



氷点下の森では太陽の光を受けたつららのクリスタルな輝きが見られるようになりました。



ちらちらと舞い降りてきた雪をよく見てみると

それは冬の天からの贈り物、雪の結晶でした。

寒さの中で、とても幸せを感じる一日でした。

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「12月の一品」
#93 '07 12/6 10:50

昨日雪が舞う中、遅摘みの山葡萄を収穫しました。



この時期の山葡萄は、水分が蒸発して渋味もマイルドになり

甘味が凝縮しています。



おいしい山葡萄のソースの出来上がりです!



飛騨牛の網焼きを天然エノキタケの旨味が溶け込んだクリーミーなソースと、

山葡萄の酸味のきいたさっぱりしたソースとのマリアージュで

お楽しみくださいませ!

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「わらび堀りの歌」
#92 '07 12/5 09:47

         わらび堀りの歌

      見たかよ 聞いたかよ 色も白じろと

      秋神のわらび粉 アラエッササー

      谷にとけこむ 秋山もみじ

      わらび堀り 堀り エッササ

      もみじかり あらもみじかり

      おらのはな はなふとるよね

      頼みますぞはなの神 アパンパコパンパコ

      拝みますぞえはなの神 アパンパコパンパコ

      タンタン タンタン
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「わらび粉作り」
#91 '07 12/4 18:54

旧朝日村秋神地区には、わらび粉作りが盛んだった

昭和初期から昭和30年にかけて、多いときは120軒の水車小屋がありました。



夜明け頃から1~2時間かかって山道を登り根堀場に着きます。

地下約30~50センチぐらいの深さまで掘り起こし根茎を採ります。



わらび根堀作業は4~5時間行なわれ、

1束50センチぐらいの束を5束掘り起こしてひと仕事とし、

この間に1回食事をとりました。



わらび根の運搬は普通ショイコ、イナワで背負って山道を下ります。

堀山と水車小屋との距離は遠い所で約7キロもありました。



運ばれた根は土がたくさん付いているので水車小屋わきの専用の池

(ドブともいう3メートル四角)でクマデを使い土を洗う

洗った根は箕(竹箕 笹箕)にいれて小屋に運びました。



水車が回り心棒についている3枚の羽根が回るたびに杵を交互に落とすと

ナラの木等で作った重い杵は落ちるたびに根を打ち砕き

これを小型のトビという道具で混ぜ合わせて作業する。



砕いた根を箱に入れ(りんご箱1パイぐらいを1コシという)一夜おきます。

翌日その根を大きな木をくりぬいて作った船

(全長3.5~4メートル 深さ40~50センチ)に入れ水をはり

三ツ手という道具で混ぜこの中で根を揉んでデンプン質を出します。

そして竹や木などのすのこ箱にすぎ葉をのせ

その上にわらび根の砕いたかすをぎっしりつめたこし器でわらび根水をこしていきます。



こし水を船の中で一晩おくと水とデンプンが分離するので、朝うわ水をとり

それをオケにいれ、もう1度水をいれ細かい金網でこし沈殿させると

上が白花(上等)、下が黒花(下等)というようにはっきりと分離します。



自然乾燥で8日間ぐらいかけて乾燥させ出来上がります。

製品を農協に出すと(1俵15貫ぐらい)農協は秋神特産のわらび粉として

全国に出荷しました。

   秋神温泉 小林 繁 「秋神の案内2」より


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